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【2014学力検査分析】社会

●問1<ア~ウ・・・「易」、エの記述・・・「やや難」>

 日本の領土、雨温図の判別は基本。時差は複雑な問題ではないので答えは出しやすいが、地図から「西経60度」と読み取れたかどうかがポイント。エの記述は、歴史との融合問題で、「冷戦のもとで日本が西側につき、東側のソ連と敵対関係にあった」ということが理解できているかどうかがポイント。さらに、それを「ソ連の領空に入ることができない」につなげる、という点では応用力が必要である。

●問2<「やや易」>

 アは、世界遺産に登録された場所だけでなく、それを認定する機関(UNESCO)という、一歩踏み込んだ知識を問う問題。ウは促成栽培の特徴を説明できれば正解で、基本的な知識があれば難しくない問題。オの地形図の問題・・・比較的やさしめ。ⅱ・・・標高が徐々に西から東へ低くなっていくのが分かれば、川の流れも西から東だとわかる。ⅲ・・・資料の数値どおり読み取れば、選択肢は1つに絞られる。

●問3<「やや難」>

 1問ごとに複数の答えを出す「完全解答」が多く、歴史を広範囲で知っておく深い知識がないと得点しにくい。 アは「豪族」で古墳時代。 イ・・・天皇が大々的に政治を行っていたのは「建武の新政」で、負担を実際に背負っていた「わたしたち」とは農民。 ウ・・・雪舟が「明」に留学したことを問われる、やや難しい問題。エは江戸時代の基本的な流れがわかれば正解できる。オはCが明治時代だと判別できるかがポイント。

●問4<「やや難」>

 アとイ・・・歴史上の短い一つの期間内の順番を問う問題で、出来事の年号もしくは起きた流れを細かく正確に理解していなければ難しい。 オの記述問題・・・表Ⅱからは「食生活が米中心から肉類(畜産物)中心へと移っていったこと」、表Ⅲからは、国内のその需要に合わせて米の作付面積を年々減らしていった「減反政策」についてまとめる。使用する言葉もヒントになり得るので、食生活の変化をわかっていれば決して難しくはないと思われる。

●問5<「やや易」>

 昨年の参議院議員選挙、憲法改正など、最近の政治的時事問題を融合させた、政治への関心が問われる問題がある。 設問としては、「日本国憲法の前文」、「自由権における精神の自由」、「労働三権」、「最高裁判所裁判官の国民審査」など、公民の最低限の基礎知識を問うものが多かった。他の設問に比べ、知識を得点に反映しやすい問題である。

●問6<「やや易」>

 常識がわかれば解ける問題から、景気の応用問題まで、難易度はまちまち。「バリアフリー」、「メディアリテラシー」など、公民に関する用語を問う問題が多かった。 経済の問題は、設問の状況に応じて、景気の良し悪し、お金の出入りなど、実際に状況を考察して解かなければならないので、応用力が問われる。問6は総じて得点しやすい、易しめの問題が多い。

◎今年度の総括

 やや難しかった昨年度に比べ、全体的にはやや易しめの難易度。地理・歴史・公民の割合も変わらず、出題範囲も幅広く、昨年とあまり傾向に大きな変化がなかった。来年度以降も、各分野で広く基礎的な知識にのっとった問題が出題されると思われる。公民は専門用語(UNESCOなど)や景気の問題が、昨年に続いて出題された。地理・歴史にとどまることなく、3年間の勉強を幅広く理解して入試に臨むことが求められる。また、問題文は、受験生の知識を上回った、深くて長い内容になるので、何についての説明かをしっかり判断できる応用力が必要だろう。

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